Archive for the ‘医療コラム’ Category

便秘解消のツボと鍼灸

2013-09-12

便が秘硬することを言い、硬いと便秘と言います。大便は毎日程良い硬さである程度の太さで、匂いもひどくなく色もやや黄土色で、紙を使っても紙が汚れないのがよい。只毎日あっても硬くてポロポロしていると便秘といいます。逆に1日毎であっても、硬くなくスムーズ出れば便秘とはいいません。

 

便が一番でやすい時は食後です。食べると先ず胃が膨らみ消化状態に入り動きはじめます。その動きに刺激され十二指腸に送られた食物は腸の蠕動運動によって小腸に送られ、途中水分や栄養を吸収し、最後に肛門より粕として排出されます。ですから食後はできるだけトイレに行く習慣をつけることによって段々と出るようになるのです。

 

食べ物は何でも均一に摂ることが大事なことで、それによって体のバランスがとれます。そして適度にからだを動かし30分位歩くことがよいのです。1日の規則正しい動きの習慣を身につけることによって体のリズムがなじむようになります。

 

鍼治療をする場合は大腸や胃の働きが鈍いので、その働きを活発にさせるように、例えば足の三里穴や手の合谷穴とか反応をみて適度に刺激を繰り返し、熱をとるようにもっていきそれを続けていくと段々と熱がとれるのです。

 

便が出ないのは熱を帯びてきているので、体が陽に傾き、様々な病気の原因にもなります。体は陰と陽が同じ強さで調和をとり健康を保っているのです。ですから便秘で熱に傾かないように、常にその熱をとるように調整して行くことが大切なことなのです。

完全食のすすめ

2013-09-11

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完全食とは、食物全てが生命体として生きているのを全部食べることです。それは栄養的にもバランスのとれた状態なのです。つまり生きて行くうえで必要不可欠なものがそろっているのです。人間は考える動物なので、段々と自分の好みのものを好きなように食べてきました。その結果アンバランスな栄養の取り方により、体も不完全な状態になり病気の原因の一つになっているのです。

 

完全食品は、例えば玄米。これは水につけておけば1週間で芽がでますが、白米は逆に腐ってきます。これは玄米が生きていることなのです。魚も小さいのを1匹丸ごと食べると全ての栄養がそろっている為、バランスのとれた体になるのです。野菜も同じで本来は捨てる処はないのです。丈夫な体を作る基本はたべものです。それでも様々な病になることもあります。だからと言って食べ物をおろそかにしてはいけません。できるだけ完全食かそれに近い食物をとるように心掛け、人生を味わいながら生きたいものです。

ストレス発散法

2013-08-28

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人間の脳は常に働き、寝ている時だけ休んでいますが、それも完全ではなく、寝言を言ったり、夢を見たりしているとなかなか休まりません。

 

今の世の中は様々なストレスがあり、何もない事はほとんどなく、なんらかの影響があります。それは常に脳神経を使っているので頭に氣が集中します。それは熱を帯びていることになります。コンピューターと同じで、使いすぎると熱を発生します。ですからコンピューター室は常に一定の温度に保たれています。そうでないと壊れてしまうからです。

 

人間も頭に血が上りすぎると、イライラしたり怒ったり眠れなかったり、頭痛、肩こり、めまい等を生じます。つまり、身体の上方に氣が片寄り下方に少ないということです。これはアンバランスの状態で悪いのです。これを解消するのは上に溜まった邪気を発散させることです。

 

歌を歌う、おしゃべりをする、呼吸法、運動、笑うことで邪気は外にでていきます。するとバランスがとれて楽になります。鍼治療も同じで上に溜まった邪気を下に降ろすことでバランスをとるのです。

パソコンによる眼精疲労と頭痛を解消する

2012-12-20

最近の日本人は仕事上パソコンを使うことが多く、目が疲れたり肩、頸が張り痛かったり、頭痛がしたりで疲れが溜まっているのが日常化しています。これは上に熱が発生し冷めない状態であり、又気血が上昇していることで気が下に下がらないのです。人間の中心は臍下丹田といいまして臍下10センチ位のところが中心で、ここに気が集中していないと不安定になるのです。

 

この丹田に気を持ってくるための一つの方法は散歩をすることです。歩くことにより上に溜まった気は自然と下に降り、又意識を丹田におきながら歩くともっと良いと思います。毎日、常に歩くことを意識し、日常生活の中で恒常化すれば、日頃の肩こりや頭痛は軽減されるでしょう。

日本人本来の食べ物と腹八分目

2012-06-27

日本人は何を食べたらいいか、それは歯の形を見ると分かります。例えば右側下だけで見ると切歯2本、犬歯1本、臼歯が4本です。切歯は野菜類を細かく刻み、犬歯は肉類を小さく引き千切り、臼歯は穀類を粉上にすりつぶし、食べやすく消化しやすくするのです。

つまり、野菜2、肉1、穀類4の割合で摂るといいということです。穀類は五穀と言いまして、米、麦、あわ、稗、豆です。これがいままで日本人が長く食べてきた歴史の証です。これらの食べ物は実にバランス良く配合され、日本人を創造してきたものの礎とおもいます。これらを腹八分で食べるともっといいのです。

精神的ストレスを解消する鍼灸治療

2012-05-22

現代は様々なストレスがあります。飲食物の摂りすぎ、精神的なもの、社会的なのも、あるいは季節の変動により起こるもの等です。その中で重要かつ多いのが精神的なもの、次に飲食の不摂性です。

精神的なものは五臓六腑のどこに影響を与えるのか、それは肝の臓なのです。肝の性質は木性です。木は天地に向かい自由に伸びています。春になると木々が芽吹き、勢いを増してきます。つまり肝の性質が強くなる時なのです。肝は普段から強いですが特に強くなります。ですから春に起こる病は肝と関係が非常に深いのです。

精神的ストレスは肝の自由な性質を発揮できなくなり、内に閉じ込められて、うつうつとして、ひどくなると熱が籠ってきます。症状としては口が渇いたり、家の中に籠り人と会って話をするのもおっくうになります。心身一如、つまり心と体は1つでいつも繋がっています。心の病も体を治すことにより心にも影響を与え、少しずつ変化していくのです。

鍼灸治療は肝の緊張した状態をほぐし本来の自由な性質にもどすことなのです。自分の好きな事なんでもいいですから好きなことをしている時は楽しく、自由で伸び伸びとしています。その時には病は一切なく普通の人になっているのです。

患者様の日常生活の留意点

2012-04-26

治療している患者様の日常生活上の心得について

◎毎日30分位の散歩
◎十分な睡眠と入浴
◎腹八分目で旬の食べ物を摂る
◎適度な酒量(個人差あり)
◎適度な刺激
◎不便な事も大切(すべて便利にしない)

治療期間の目安について

①症状がつらい時は連続4~6回位
②症状が和らげば週1~3回位
③健康維持、疲労回復目的には月1~3回位

参考にしてください。

子供の夜泣き対策小児針治療について

2011-10-21

赤ちゃんは無垢の状態で生まれ人間本来の健康な体です。皮膚はツヤツヤしプリンプリンした弾力を持っています。ですから一般に大人のような病気にはなりません。ただ、まだ地球上の環境に慣れていませんのでとても敏感なのです。

例えば、四季の変化、温感湿風の影響、長距離の移動等で大人ではあまり感じないことでも赤ちゃんにはまったく違いますので気おつけないといけません。赤ちゃんはちょっとした変化でぐずったり泣き叫んだり下痢をしたりとさまざまな症状を現します。しかしちょっと刺激するだけで体は変化します。

特に母親は毎日母乳をやったりオムツを取り替えたり幼児と接触しています。その時両手で体をまんべんなく触ることが大事なことなのです。そうすることで赤ちゃんは安心してゆったりと眠れるのです。

それでもなかなか落ち着かない時には小児針治療を受けると良いのです。針といっても刺すわけではありません。ちょっと接触するだけでいいのです。時間も数分で終わってしまいます。赤ちゃんはとても敏感なので少しだけの刺激で十分なのです。

人間は肌と肌が触れ合うと気持ちよくなり安心し落ち着くのです。毎日の生活において同じことの繰り返し積み重ねが丈夫で元気な子に成長する要因になっていくのです。夜泣き(かんの虫)で困っているお母さんがいたら小児針を一度お試しください。

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