Archive for the ‘医療コラム’ Category

未病治

2015-03-31

病未だならず、まだ病気にならない内に身体の手入れをして病気にならないようにしましょうということです。病気になってから治そうとしてもなかなか治らず、中にはもっとひどくなり不治の病となることもあります。どんな病気でも最初は簡単で直ぐに治るものです。しかし人間は健康な時はあまり自分の身体に気をつけず、暴飲暴食、無茶苦茶な生活をしてしまいがちです。むりをしていても若いときは少し休めば直ぐに治ってしまいますが、年を重ねていくと40歳すぎ頃よりだんだんと治りが遅くなります。今の世の中だれでも様々なストレスがあり大変ですが、早い内軽い内にそれらの負担を少しでも減らしていくことが大きな病気にならない事につながるのです。

散歩のすすめ

2015-03-01

人間の中心は臍下の丹田にあります。散歩をすると重心が下に落ちます。特に丹田に気が集まると気が落ち着き、心が安定します。歩く事はそれだけではなく、自然の中、山や雑木林、川べり、田園地帯それらの中を歩く事によって四季の変化を肌で感じる事ができます。それらをたのしみながら散歩をすると、日常のストレスを発散したりと気分転換になります。是非ともみなさん1日10分でもいいですから散歩をすることをおすすめします。又散歩は簡単にできる全身運動です。

肝心要

2015-02-11

一般的に肝心要という字を使っているのが多いようですが、心はじんとは発音せず、従って肝心要は正しくはなく肝腎要が本当の正しい使い方です。ところで要は一般に腰の部分で、そこには腎臓があり腰は人間の中心にあり大事な事として使われています。肝の働きは疏せつと発散、蔵血を主り、腎は精を蔵し水を主る。つまり肝は疏せつ、不通のところを通じ発散させる事であり、腎は大事な臓器を全部包み込んで納めておく作用があり、両者がうまく調和することによって正常な体を保つことができるのです。

腹八分目に医者いらず

2015-01-26

昔から腹八分は医者いらずといいます。飲食物を八分目に食べていれば胃によけいな負担はなく、いつも余裕をもって働くことができます。わかりやすくいえば、毎日残業をしなくてすむのてす。これは体力に余裕があり働くことが苦にならないのです。腹八分は他の全てのことに共通することで、何事もほどほどにしていれは゛そんなに悪化することはないのです。若い時は多少無理をしてもそんなに体に負担はありませんが、40歳を過ぎた頃より少しずつ体力は落ちて無理はできなくなってきます。ですから気がついたら今からでもおそくありませんので、腹八分目を気をつけてみると良いとおもいます。

風邪の予防

2014-12-11

急に寒くなりましたが、今の気温は1月から2月上旬にかけての寒さです。本来の12月はまだ暖かいのです。急に冷えると体もそれに適応するのに時間がかかります。寒くなると乾燥もしやすくなり、皮膚も荒れ気味になります。又一番は風邪を引きやすくなります。そこで風邪の予防にお勧めは昔からある乾布摩擦です。日本手ぬぐいで全身をこするのです。特に背中、腰、胸を中心にこすると皮膚が赤くなり、血行が良くなり、体が暖かくなります。そうすると寒さに強くなり風邪を引きにくくなります。簡単で子供から老人までだれにでもできますから、是非ともみなさん実行してみてください。時間は10分前後位が目安です。ただし風呂に入る前後30分位はしない方がいいです。

頻尿の原因と対策

2014-12-07

腎気不固(じんきふこ)といって腎気(じんき)は精液及び大小便を固摂(こせつ)する作用をもっているが腎気が虚衰すると精液及び便を固摂できずに腎気不固証が出現、症状は精神不振、腰膝がだるく無力、清く澄んでいる尿を頻回排泄する。又夜間尿も頻繁に多い。原因はストレス、冷え、過労等により腎陽(じんよう)を暖めることができず、腎陽虚となり冷えた状態のままでいる為小水が近くなる。

 

腎は陽と陰の力が同じであればバランスがとれて正常な機能を維持できるのですが、なんらかの影響が身体に与え続けられると、身体はついにバランスをくずし、様々な症状が出てしまうのです。その一つが頻尿です。治療は衰えた腎陽(じんよう)を暖めるようにもっていくと段々と治っていきます。

がんの予防法

2014-12-03

がんは様々なストレスにより発生することが多い疾患です。ストレスと無関係であることはほとんどありません。逆に言うと体にストレスをかけなければがんになることはないと言ってもいいくらいです。ストレスは五臓ではまず肝に一番負担がきます。なぜかと言うと肝は五行で言うと木に属します。木の性質は天地に向かって枝根を自由自在に伸ばしています。つまり、肝は木に属するので自由に伸び伸びとした性質を持っているのです。

 

ストレスがかかるとこの肝の自由な性質を抑え伸び伸びとできなくなり押さえつけられて肝ウツとなり、肝が硬くなり血行も悪くなり、気の巡りも悪く於血となり、それがだんだんと於熱となります。他の臓器はこの肝の性質の影響を受けて伸び伸び働けるのです。あらゆるがんはこの肝との関係が必ずあるのです。がんは熱の塊ですからその熱をとり、肝の本来の性質である自由で伸び伸びとした状態に戻してやることが大事なのです。

 

がんにならないためには自分の好きなことを好きなようにほどほどに楽しんでやることです。そうすれば肝はやわらぎ気血と流れも良くなりうっ滞することはないのです。今の世の中ストレスが全くないとはありませんがどんな状況にあっても気持ちだけは前向きに人生を楽しむようにする心掛けが大切かと思います。

 

ちなみにがんの針治療は於熱となったかたまりを取り除くようにします。そして肝の状態をやわらげ気血の流れをスムーズにします。また、さまざまなストレスはがんばかりではなくいろいろな病気を引き起こします。飲食の不摂生もしかり、食べ過ぎずのみ過ぎずで、適当な量、腹八分目くらいが調度良いのかもしれません。

膝が痛い原因・内側・外側のツボ

2014-11-19

膝が痛い人は、一般的に肥満した人に多くみられます。体重が膝に負担をかける為とおもわれますが東洋医学的に見るとそれだけではありません。単純に太っている人は多食多飲傾向にあります。又甘いもの、果物、油物、肉系が多いようです。先ずこれらを多く摂ると胃に負担がかかりすぎます。胃は食物を腐熟する機能があり、それを栄養と化した物質にして全身に運ぶ作用をする脾の働きがあります。食べ過ぎるとこれらの機能の働きが停滞します。

 

膝には胃、脾、腎、肝、胆、膀胱の各経絡が流れています。膝の内側が痛い時は内側を流れている脾の経絡、外側が痛い時は外側を流れている胃の経絡が中心になります。体重増加と共にこれらの経絡の流れが悪くなり鬱滞し、硬くなったり、痛くなったり、腫れたり、熱を滞びたりします。治療は膝の鬱熱をとる為に胃、脾に関するツボを探します。そのなかで何らかの反応のあるツボを見つけ鬱熱をとるようにもっていきます。

 

従って膝の周りに鍼を打つことはありません。又リウマチなどでも膝が痛くなることもありますが、又その原因は別で、肝腎の陰虚によるものが多く、それは又別のツボを使うことになります。治療は常に全身をよく診察しないと判断はできず病名だけではツボはきまりません。治療期間は新しい病気だと数回の治療で効果はありますが、慢性になると数ヶ月から数年もかかることがあります。

ぎっくり腰の針治療

2014-01-15

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腰痛は様々な原因でなることが多く一般的にはぎっくり腰といわれている腰椎捻挫が多く、内臓疾患、胃の病気、椎骨の変形、その他精神的ストレスでも起こりえます。

 

従って常に様々な疾患を考慮して必ず全体的に診察観察しなければならず、腹診、背腰部、頭手足のツボ反応、舌診、脈診、顔面診等でどこがアンバランスなのかどこに氣が偏っているのか、寒熱の反応はどうか、生気はどうか等を見分けて判断し、ツボを決めてから治療にはいります。

 

鍼治療は気血の流れを良くし、全体的にバランスをとりながら生気をとりもどすのです。又自然に無理なく治療するので体にやさしく、本来の治療の姿なのかもしれません。

鍼灸療法における難病への挑戦

2013-10-04

難病には様々な疾患があります。現代医学ではほとんど治す事ができず、医師も対症療法しかやることがなく、全くと言っていいほどお手上げの状態です。

 

鍼灸療法は長い歴史の上に今も続いている医療です。簡単に言うと気血の医学です。人間の体には気血が常に循環しており、生命を維持しているのです。病はこの気血の流れが滞ってしまうため様々な症状がでてきます。癌もそうです、風邪もそうです。あらゆる病気はこの気血の流れに深く影響されているのです。鍼を体に触れるだけで生体は微妙に変化します。鍼という金属が生体反応を起こさせ、正常な状態にもどろうとする働きが生じるのです。それは人間も氣の塊であり、外からの氣を受けやすいのです。

 

難病は病の状態が深く、又生気と邪気では邪気の部分が多く、生気が負けていてなかなか回復できない状態となっているのです。どんな病でも必ず皮膚上になんらかの反応があるのです。そこにどのように刺激を与えるかが最大のポイントなのです。それはいかに生体観察ができるかによります。日々少しでも可能性があるならばと思い期待しているところです。不可能だからといってあきらめたくはありません。

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