膝が痛い原因・内側・外側のツボ

2014-11-19

膝が痛い人は、一般的に肥満した人に多くみられます。体重が膝に負担をかける為とおもわれますが東洋医学的に見るとそれだけではありません。単純に太っている人は多食多飲傾向にあります。又甘いもの、果物、油物、肉系が多いようです。先ずこれらを多く摂ると胃に負担がかかりすぎます。胃は食物を腐熟する機能があり、それを栄養と化した物質にして全身に運ぶ作用をする脾の働きがあります。食べ過ぎるとこれらの機能の働きが停滞します。

 

膝には胃、脾、腎、肝、胆、膀胱の各経絡が流れています。膝の内側が痛い時は内側を流れている脾の経絡、外側が痛い時は外側を流れている胃の経絡が中心になります。体重増加と共にこれらの経絡の流れが悪くなり鬱滞し、硬くなったり、痛くなったり、腫れたり、熱を滞びたりします。治療は膝の鬱熱をとる為に胃、脾に関するツボを探します。そのなかで何らかの反応のあるツボを見つけ鬱熱をとるようにもっていきます。

 

従って膝の周りに鍼を打つことはありません。又リウマチなどでも膝が痛くなることもありますが、又その原因は別で、肝腎の陰虚によるものが多く、それは又別のツボを使うことになります。治療は常に全身をよく診察しないと判断はできず病名だけではツボはきまりません。治療期間は新しい病気だと数回の治療で効果はありますが、慢性になると数ヶ月から数年もかかることがあります。

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