Author Archive
光と影
物体には光の部分と影の部分があります。光の部分は陽、影の部分は陰ともいいます。これらは必ず調和されており、平衡を保っています。この調和が崩れたとき人間であれば病となり、自然であれば天地異変、気候変動様々な事が起こります。従って物体は常に陰陽、光影が常在しておりバランスをとっているのが普通であり、自然の調和がとれた状態なのです。
肝心要
一般的に肝心要という字を使っているのが多いようですが、心はじんとは発音せず、従って肝心要は正しくはなく肝腎要が本当の正しい使い方です。ところで要は一般に腰の部分で、そこには腎臓があり腰は人間の中心にあり大事な事として使われています。肝の働きは疏せつと発散、蔵血を主り、腎は精を蔵し水を主る。つまり肝は疏せつ、不通のところを通じ発散させる事であり、腎は大事な臓器を全部包み込んで納めておく作用があり、両者がうまく調和することによって正常な体を保つことができるのです。
日本ミツバチを飼い始めました
去年より日本ミツバチを飼っています。巣箱の中にはたっふ゜りと蜜が入っていますが、冬は蜂の越冬のため蜜が必要なのでとれません。おそらく1リットル以上はあるとおもいます。5月頃になったらおいしい蜜が取れると思います。日本ミツバチはハエみたく小さいので蜜はあまりとれません。ですから希少価値があります。春から秋にかけては花が咲き蜜を集めやすく蜂も活発に動き回っているので、巣箱をいじっていても刺される事はあまりありませんが、冬場は逆に蜜がないので警戒心が強くあまりちかづいていると刺されることがあります。ミツバチは自然のあらゆる植物にとっては欠かせないものなのです。植物の自然繁殖には蜂が必要であり、蜂がいることにより自然がうまく成り立っているともいえます。蜂が地球上からいなくなると植物は自然となくなってしまうかもしれません。逆に蜂が多くいることは自然が豊かであるといえます。
腹八分目に医者いらず
昔から腹八分は医者いらずといいます。飲食物を八分目に食べていれば胃によけいな負担はなく、いつも余裕をもって働くことができます。わかりやすくいえば、毎日残業をしなくてすむのてす。これは体力に余裕があり働くことが苦にならないのです。腹八分は他の全てのことに共通することで、何事もほどほどにしていれは゛そんなに悪化することはないのです。若い時は多少無理をしてもそんなに体に負担はありませんが、40歳を過ぎた頃より少しずつ体力は落ちて無理はできなくなってきます。ですから気がついたら今からでもおそくありませんので、腹八分目を気をつけてみると良いとおもいます。
年末年始休診日のお知らせ
年末年始の休診日のお知らせです。
最終診療日は12/29(月)午前中までとなります。12/30(火)~1/4(日)は休診となります。来年は1/5(月)より通常診療となります。
風邪の予防
急に寒くなりましたが、今の気温は1月から2月上旬にかけての寒さです。本来の12月はまだ暖かいのです。急に冷えると体もそれに適応するのに時間がかかります。寒くなると乾燥もしやすくなり、皮膚も荒れ気味になります。又一番は風邪を引きやすくなります。そこで風邪の予防にお勧めは昔からある乾布摩擦です。日本手ぬぐいで全身をこするのです。特に背中、腰、胸を中心にこすると皮膚が赤くなり、血行が良くなり、体が暖かくなります。そうすると寒さに強くなり風邪を引きにくくなります。簡単で子供から老人までだれにでもできますから、是非ともみなさん実行してみてください。時間は10分前後位が目安です。ただし風呂に入る前後30分位はしない方がいいです。
頻尿の原因と対策
腎気不固(じんきふこ)といって腎気(じんき)は精液及び大小便を固摂(こせつ)する作用をもっているが腎気が虚衰すると精液及び便を固摂できずに腎気不固証が出現、症状は精神不振、腰膝がだるく無力、清く澄んでいる尿を頻回排泄する。又夜間尿も頻繁に多い。原因はストレス、冷え、過労等により腎陽(じんよう)を暖めることができず、腎陽虚となり冷えた状態のままでいる為小水が近くなる。
腎は陽と陰の力が同じであればバランスがとれて正常な機能を維持できるのですが、なんらかの影響が身体に与え続けられると、身体はついにバランスをくずし、様々な症状が出てしまうのです。その一つが頻尿です。治療は衰えた腎陽(じんよう)を暖めるようにもっていくと段々と治っていきます。
趣味の世界・雅楽を楽しむ篳篥(ひちりき)
私の趣味は、平安時代から続く雅楽(ががく)を8年位、その中で担当は篳篥(ひちりき)という縦笛を吹いています。篳篥は竹と口でくわえる部分の葦でつくられた楽器です。これは植物で作られたものですから、軟らかい、生きているような音色がします。この音色を聞くとなんとなくゆったりした気持ちになります。現代のざわざわした社会にいると、なかなか心の余裕がありませんが、時には雅楽の音色を聞き、こころを癒してみるのもいいものです。
がんの予防法
がんは様々なストレスにより発生することが多い疾患です。ストレスと無関係であることはほとんどありません。逆に言うと体にストレスをかけなければがんになることはないと言ってもいいくらいです。ストレスは五臓ではまず肝に一番負担がきます。なぜかと言うと肝は五行で言うと木に属します。木の性質は天地に向かって枝根を自由自在に伸ばしています。つまり、肝は木に属するので自由に伸び伸びとした性質を持っているのです。
ストレスがかかるとこの肝の自由な性質を抑え伸び伸びとできなくなり押さえつけられて肝ウツとなり、肝が硬くなり血行も悪くなり、気の巡りも悪く於血となり、それがだんだんと於熱となります。他の臓器はこの肝の性質の影響を受けて伸び伸び働けるのです。あらゆるがんはこの肝との関係が必ずあるのです。がんは熱の塊ですからその熱をとり、肝の本来の性質である自由で伸び伸びとした状態に戻してやることが大事なのです。
がんにならないためには自分の好きなことを好きなようにほどほどに楽しんでやることです。そうすれば肝はやわらぎ気血と流れも良くなりうっ滞することはないのです。今の世の中ストレスが全くないとはありませんがどんな状況にあっても気持ちだけは前向きに人生を楽しむようにする心掛けが大切かと思います。
ちなみにがんの針治療は於熱となったかたまりを取り除くようにします。そして肝の状態をやわらげ気血の流れをスムーズにします。また、さまざまなストレスはがんばかりではなくいろいろな病気を引き起こします。飲食の不摂生もしかり、食べ過ぎずのみ過ぎずで、適当な量、腹八分目くらいが調度良いのかもしれません。
膝が痛い原因・内側・外側のツボ
膝が痛い人は、一般的に肥満した人に多くみられます。体重が膝に負担をかける為とおもわれますが東洋医学的に見るとそれだけではありません。単純に太っている人は多食多飲傾向にあります。又甘いもの、果物、油物、肉系が多いようです。先ずこれらを多く摂ると胃に負担がかかりすぎます。胃は食物を腐熟する機能があり、それを栄養と化した物質にして全身に運ぶ作用をする脾の働きがあります。食べ過ぎるとこれらの機能の働きが停滞します。
膝には胃、脾、腎、肝、胆、膀胱の各経絡が流れています。膝の内側が痛い時は内側を流れている脾の経絡、外側が痛い時は外側を流れている胃の経絡が中心になります。体重増加と共にこれらの経絡の流れが悪くなり鬱滞し、硬くなったり、痛くなったり、腫れたり、熱を滞びたりします。治療は膝の鬱熱をとる為に胃、脾に関するツボを探します。そのなかで何らかの反応のあるツボを見つけ鬱熱をとるようにもっていきます。
従って膝の周りに鍼を打つことはありません。又リウマチなどでも膝が痛くなることもありますが、又その原因は別で、肝腎の陰虚によるものが多く、それは又別のツボを使うことになります。治療は常に全身をよく診察しないと判断はできず病名だけではツボはきまりません。治療期間は新しい病気だと数回の治療で効果はありますが、慢性になると数ヶ月から数年もかかることがあります。
« Older Entries Newer Entries »