Archive for the ‘日常コラム’ Category
先天の元気
先天の元気とは元々ある元気であり、親から受け継いだエネルギーでもある。先天の元気が充分で
基礎的な体がしっかりしていると、発育はより盛んになり丈夫になる。
又、後天の元気は生まれてから後、口から食物を得ることにより、それがエネルギーになり丈夫な体をつくり
成長していく。この二つの先天と後天の元気が備わって居れば、一生涯元気に過ごすことができるでしょう。
ただいくら先天の元気が良くても、後天、つまり飲食の不摂生があると、段々と体調は弱ってきます。
逆に先天の元気が弱っていても、後天の元気である飲食に注意して行けば、丈夫な体になることができます。
先天の元気は腎精にあり、後天の元気は脾胃にある。どちらも生命力があるかが問題でこれを高めるように、
注意していけば大きな病気にはならずに、過ごす事ができるでしょう。
三拍子
三拍子とは、動く、食べる、寝るということです。人間は先ず動いてエネルギーを消費し、空腹になり食べ物を摂る。一日の最後は疲れてくるので眠くなる。このバランスが大事なのである。
ほどほどに動いて体の筋肉を使い、好き嫌いなくなんでも腹八分に食べると、熟睡ができるようになります。
又これらのひとつでも過不足があると、他に影響を与えてしまいますので、必ずバランスよくなるように心掛けるとよいでしょう。
良い気悪い気
人間は気の固まりである。否地球上の全ての物質は気の固まりである。我々はタマタマ人間という形の気の固まりになり、地球上に存在するようになったのである。気の固まりは様々な物質を創り、それぞれが様々な役目、働きをもってこの世に存在し、何かの役に立っているのである。それは目に見えない価値あるものもあります。その中で人間という他の物質とは全く違う生物が生じ、地球上で一番活発に動いているのである。さて今その人間が厄介なことは、人間であるがゆえの問題である。
人間は高等動物と言われていますが良くもあり悪くもありで、良い気の廻りが働けば、すばらしい人格者になるし健康人にもなる。又悪い気が働けば悪人とか病気にもなってしまう。最初は同じ気でも段々と隔たりが出て、長い間には大きな差になってしまう。何故か例えば病気になる人、健康になる人の違いは何か病気になる人は、色々原因はありますが人間を創っているのは気という事を考えると、気の使い方に左右されてどのようにでもなってしまうのではないかと思われます。
気は人を動かすとも言います。良い気が廻り始めれば、悪い気はその分少なくなります。良いこと、楽しいことプラス思考に変える事によって、段々とそれが本物になり人間らしく成長していくのです。気とは目に見えないものでありますが、非常に大切なもので
全てに関わっているのであります。
ツボの効用 百会
百会は前髪際を入ること5寸、正中腺上に取る。
陽気が盛んになり過ぎた物を降ろす、気が逆上したもの、怒りっぽくなったもの、あらゆる気が上昇すると
顔、頭が熱くなります。そういう時は逆に腰から下が冷えています。アンバランスな状態です。
鍼灸師は鍼で百会にやや強めに刺し、気を抜いてやります。結果的に気が下がり、スーとします。
安心感が広がります。現代はイライラすることが多く気が上昇しやすいのです。すぐにカーと頭に来たり
切れたり、ちょっとのことでイライラします。そうすると心に余裕がなくなり笑顔が消えます。
眉間に皺がいつも余っています。暗くなるばかりです。ここは気を下に下げるには非常に効果的なつぼです。
又逆に陽気を高めるツボでもあります。陽気が落ちて体温が下がり、元気が出ないときには灸を据えます。
熱の力により陽気を回復させます。元気になり体温が上がります。食欲も出ます。百会は非常に重要なツボの一つです。従って使用回数も多くなります。
ツボの効用
手の先にあるツボは井穴といいます。井穴は基本的には熱、痛みとか急性の疾患には非常に良い効果を発揮します。鍼で少しだけ瞬間的に刺して治す方法です。つめの両側を指で揉んで圧痛、違和感があればそれが治療の判断材料になります。その時は即良好な結果がでます。ツボは場所により効能が変わってきます。それを見分けて治療することが大事なことになります。
灸治の理
元気は陽気なり、万物を生ず
火気(艾)をかりて陽を助ければ
元気が出て強くなり
脾胃整い、食進み気めぐる
すなわち陰邪の気去り癒すなり
気と血
全身には気と血が絶えず流れていて、人間の生理活動を絶えず支えている。気は陽で血は陰に属す。
気と血は常に離れずに動き、同じ力関係を保ち続けている。
気は血という養分を得て流れることができ、血は気の力を借りて廻ることができる。
決してそれぞれが単独では流れないのである。
気は外気を肺から取りこみ精気と化し、血となる。
気血は人間の活動を支える基本的な物質なのである。
無駄の効用
一見役に立たない様な無駄なことでも、案外とそうではないこともあります。
全てが効率よくいくものでもありません。ある程度は効率よく、無駄なくやることは大切です。
しかしそこに至るまでには、結構無駄なこと、無意味なことをしているのです。
それがあってこそ効率よくできるようになるのです。人生も同じで失敗をすればするほど人間は賢くなり、間違いをしなくなります。
最初からうまくいく人はほとんどいません。無駄なようなことでも結局それは無駄ではないのです。
人生物事全ては、何かの役に立っているということです。
いい加減 適当な
良い湯加減と言いまして、丁度良い温度を言います。決してでたらめでいいというのではありません。
毎日いい加減にしていたほうが、体にも負担がなく丁度いいのです。一生懸命もほどほど、頑張りすぎると次が続かないのです。
細く長く続けるには良い加減がいいのです。特に年を重ねてくるとなおさら体が追い付かず、無理はできません。体だけは大事にしたいものです。
単純が良い
物は単純な程壊れにくい。壊れても治しやすい。使いやすい。単純がいい、シンプルがいい、それは分かりやすいし誰でも使える、今の世は複雑すぎて分かりづい、全てが進化して便利にならなくてもいい、人間らしい生活を楽しむ事が心を豊かにする。心が豊かになれば、争いもなくなる。単純なのは人間の原点みたいなものだ。
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