6月, 2021年
老化防止と灸
人間は年をとると段々と衰えるのが普通です。それはエネルギーが弱り力がなくなり、熱力を出すことができなくなるからです。体温が低下し、寒さに弱くなり温かいものを好むようになるのです。温泉が好きになったり冷たいものを避けたりします。それらは腎気の衰えといいます。例えば白髪が増えたり、夜中に尿の回数が多くなったり、頻尿だったり、気力が落ちたり、腰痛、五十肩、免疫力の低下等あらゆる疾患に関わってきます。脳の異常、物忘れ、脳軟化も腎と深く関わってきます。逆に子供の体は熱く熱気が燃えている感じで、成長著しい。それは腎気が旺盛な為にどんどん活動しているので、体も大きくなり骨も丈夫になります。東洋医学的には腎気、腎の陽気が弱るので陽気を高めることにより、ある程度それらの症状を止め、且つもっと機能的に活動できるようになるのです。腎の陽気が低下すると体温が下がりますので、体を温めるのもいいですがお灸が最もいい手段だと思います。灸の温度は800度位あります。これが腎の臓器を刺激し活発にさせるのです。腎の機能が上がると、体温も少し上がり免疫力も高まり、活動的になります。そうすると脳の働きも良くなり、ボケ防止にもなります。健康を維持するには年をとればとるほど大変になります。それを意識的に毎日身体に刺激を与えていくことが大切な事かと思います。
百会と湧泉
百会は頭の頂上にあり、湧泉は足底の真ん中にあります。百会は南に属し陽が強い、湧泉は北に属し陰が強い、陰陽は相求め、同極は反発する。百会は常に陽気が盛んなので、頭を冷やすと気持ちがいい、湧泉は陰気が強いので足を温めると気持ちがいいのです。人間は常に頭や目を使うことにより、より頭が熱くなります。頭が熱くなればなるほど、足が冷えてきます。ですから頭を冷やし、足を温めると陰陽のバランスがとれ、正常な状態になります。歩くことは足を温め、気を下げることにもなるので、簡単な健康法ともいえます。