1月, 2017年

先天の元気と後天の元気

2017-01-19

先天の元気とは親からもらった元気をいう。遺伝子、エネルギー、体質等総合的に受け継いだものを言う。それは臓器でいうと腎臓であり、命門とも言う。基本的にこの先天の元気の腎がしっかりしていると、丈夫であり元気です。これは骨も支配していますから、骨も丈夫で太いです。精力的にも動けます。

そして後天の元気は生まれてから後の事、つまり、口から飲食物が入り大気、空気が入っていくのです。それを支配しているのは脾です。どのような物を取るかにより、体は変化していきます。あらゆる食べ物をとることで元気になるのです。

この二つの元気が人間の源であり、エネルギーの根源なのです。親からもらった元気は変えられませんが、例え弱くても後天の元気をいかに取るかによって、弱い体でも変えることはできます。先天の元気の腎、後天の元気の脾は重要な臓器で、丈夫にしなければなりません。体を使いすぎたり、飲食物を取りすぎたりすると、腎脾に影響がでてきます。元気で長生きする人は、腎脾が丈夫なのです。病気になりにくい体なのかもしれません。

医事雑談

2017-01-03

人間は病気では死なない。人間は本来は人生を全うして、心身ともに使いはたして、五臓六腑の機能がしなくなり、老衰という名の下に死んでいくのである。これが本当の姿なのであるが、人生には途中で様々な事が起こり、心身にダメージを受け、それが回復しないで又なんらかのダメージを受けて病気へと変化して死んでしまうのです。

しかし人間は自然に回復する力をもっているのです。その能力をダメにしている現代社会が発達すればするほどに衰えていく人間、病気になりやすい社会、それは自然の法則からかなりずれているのです。病になるのは当然です。人間は五感が鋭かったのです。身を守るため、食を得るため、気候を察知する為それを五感で感じ取って生きてきました。

五感は使うことにより磨かれる。何もない自然の状態の中に身を置くと、自然界の音、静寂という音が聞こえ、又生命の息吹も感じられます。これは都会の雑踏のなかでは解かりません。これはなかなかできませんが、それでも少しでも自然に近い状態にしていることが、人間の本来の力を出すことができるのです。

現代は益々病気が増えております。治らない病、新しい病、次々と新薬ができ、医療技術も向上していますが、なぜ病は減らないのでしょうか不思議です。ある医者の言葉で女性は20代は病気はしない、しても直ぐに治るといいます。それは20代は子供を産むからです。子供を産むためには体が健康でなければなりません。体力があってこそ出産ができるのです。エネルギーが満ち溢れているのです。

だから病気にはならないのだと思います。人間は何のために生き、そして死んでいくのか、人気らしく生き、自然に生き、素直に生き本来の姿にもどることは難しいことなのでしょうか。ゆつくりと、もっと歩く速度を緩めると、周りの景色も良く見えます。そしてその景色を楽しみながら、前に進むと新しい発見が見つかるかもしれません。

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