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先天の元気
先天の元気は親から受け継いだ生命力で五臓でいうと腎に相当する。
腎は五行でいうと水に属する。腎は人間を構成する中心を成し骨をつかさどるので、
腎が丈夫な人は骨が太い。腎は体の下の方にあるので、臍下丹田辺りに力がなかったり、
冷えて又腰の辺りの冷えとかもあると、腎が弱いとみます。腎が弱くなると根気がなくなります。
腎気は生命力でもあり、次の命につないでいくことにもなるのです。又腎がしっかりしていれば
耳も良く聞こえ元気な人は声も大きい。腎は非常に大切な臓器なのです。
長命にも繋がっていくのです。腎が強いとそのエネルギーは他の臓器にも与えて、その臓器も
丈夫になるのです。肝腎要といいますが、体を支えている最も重要な臓器なのです。
11月臨時休診のお知らせ
誠に勝手ながら11/8・9・10は臨時休診となります。
患者様にはご迷惑をおかけいたしますがご了承の程お願い致します。
未病を治す
病になる前の状態は、それほど体の異常かとは感じないので氣にしませんが、
なんとなくおかしいと感じたならば、早めに治療しておくことが病をひどい状態に
せずにすむのです。それは氣の流れを良くしておけば、鬱滞することがなくなり
健康な心身を保つことになるのです。予防治療は未病を治すことです。
小児喘息
平成29年9月 5歳 女児
8月末より風邪をひき鼻水が出、咳が朝夜止まらない。2年前にひどくなり1週間入院したこともある。
季節の変わり目、台風、大雪の時に発作が出る。特に夏から秋に代わる時がひどい。
他に硬い便で、疳が強い。両親とも花粉、アトピー、鼻炎のアレルギーがある。
診ると肝兪、胆兪あたりの張り、腎兪、関元の冷え、胃経の張りが見られ、肝気上昇と腎虚で
夏冷たいものを取り過ぎ下を弱め相対的に上が強くなり、発作が出たと思われる。
治療は背部、胃経の散鍼だけでその後1年間発作は起きず、秋になり又発作が起きたので来院する。
同治する。
何故食べるか?
人は何故食べるのか、それは腹が減るからです。腹が減ると空腹感が出て、食べたいと思うようになります。
胃の中が空っぽになると、胃が縮まり食べたいという欲求が生まれてくるのです。
その時に食べればいいのです。そうすると食べた物が効率よく消化、吸収されます。ここが大切なところです。
それを空腹でもないのに、時間だからとか、大食したり、見た目だけで食べていては、胃が休む暇がなく
疲れてしまいます。胃が充分に休めば次は空腹感が出て、食べたくなるのです。その時はなにを食べても
おいしく感じられます。幸福感も感じられるかもしれません。好き嫌いもなくなるかもしれません。
食べ物もむだにしなくなります。これは健康にも繋がることになるのです。
9月臨時休診のお知らせ
誠に勝手ながら9/29(土)は臨時休診となります。
患者様にはご迷惑をおかけいたしますがご了承の程お願い致します。
症例 食欲不振 不安感
平成30年7月 40代 男性
3年前 一人暮らしを始めたら急に将来に対し不安になり、一時食欲も落ちる。
1年前強いめまい 立ち眩み 肩こりが出て疲れやすくなり、
それから不安感と恐怖感が毎日続くようになる。
今年3月胃のむかつきがあり、6月には強い吐き気で何も食べられず、病院に行くが問題なしと言われる。
他に朝息苦しくて目覚める。急に立つと立ち眩みがある。ここ3年位風邪をひきやすく、顔全体が乾燥する。
診ると腹全体に緊張があり、胃土 脾募 肝相火 左腎水が特に張る。
両眼瞼にクマあり、脈弱、氣色診、肝心脾に変色、左脾兪胃兪腎兪が虚。
治療は心脾気虚と判断し百会に瀉法右神門に補、灸は脾胃 腎兪 三里 太谿にする。
次の日の午後から食欲が出て、食べると少しもたれるが不安感はない。
体重は2キロ増えその後1週間の間に気持悪くなり、不安感も一時あったが
段々ととれて5回の治療でほぼ、症状は出ないがもう少し体のメンテナンスを続けて、
体調を維持した方が良く継続治療中。
健康な状態は何も感じない
健康な時には息をしている事を感じないし、普通の生活では疲れもなく、良く眠れる。
体も自然に動くし、何を食べても旨い、便通も良く、どこにも違和感がなく、スッキリ目覚め、体が軽い。
これらの事が毎日当たり前の様に起きて過ごしているのが健康な状態です。
どこかにちょつとでも違和感が生じても、気になるし、それが段々とひどくなると本物の病気になります。
現代は周りの環境が自然界の山中ではなく、都市部に住んでいるので、様々なストレスを受けます。
それは当然病気にもなりやすいのです。
豊かな生活は必ずしも健康な状態とはかぎりません。
脾の蔵
脾の性質は陰臓でもあり、湿土でもあるので乾かすのが良い。さらにこれに陰が増えると、
陰気が゛溢れてしまいます。
ですから湿気のある場所、梅雨時は脾にとっては嫌うのであります。
湿邪が体に負担をかけると、運化作用を低下させ、体液の調整作用も低下します。
飲食の過多も内湿を産生させ脾に悪いのです。これが長く影響しますと体がだるくなったり、
重くなったり、下痢したりします。脾は燥を好むので腹八分、運動が基本で負担をかけすぎないことです。
常に脾胃の働きが充分になるように、調整することが大事なことです。
8月の夏季休業日のお知らせ
8月11日(土)~16日(木)まで夏季休業日となります。
17日(金)より診療となります。
よろしくお願い致します。