12月, 2014年
年末年始休診日のお知らせ
年末年始の休診日のお知らせです。
最終診療日は12/29(月)午前中までとなります。12/30(火)~1/4(日)は休診となります。来年は1/5(月)より通常診療となります。
風邪の予防
急に寒くなりましたが、今の気温は1月から2月上旬にかけての寒さです。本来の12月はまだ暖かいのです。急に冷えると体もそれに適応するのに時間がかかります。寒くなると乾燥もしやすくなり、皮膚も荒れ気味になります。又一番は風邪を引きやすくなります。そこで風邪の予防にお勧めは昔からある乾布摩擦です。日本手ぬぐいで全身をこするのです。特に背中、腰、胸を中心にこすると皮膚が赤くなり、血行が良くなり、体が暖かくなります。そうすると寒さに強くなり風邪を引きにくくなります。簡単で子供から老人までだれにでもできますから、是非ともみなさん実行してみてください。時間は10分前後位が目安です。ただし風呂に入る前後30分位はしない方がいいです。
頻尿の原因と対策
腎気不固(じんきふこ)といって腎気(じんき)は精液及び大小便を固摂(こせつ)する作用をもっているが腎気が虚衰すると精液及び便を固摂できずに腎気不固証が出現、症状は精神不振、腰膝がだるく無力、清く澄んでいる尿を頻回排泄する。又夜間尿も頻繁に多い。原因はストレス、冷え、過労等により腎陽(じんよう)を暖めることができず、腎陽虚となり冷えた状態のままでいる為小水が近くなる。
腎は陽と陰の力が同じであればバランスがとれて正常な機能を維持できるのですが、なんらかの影響が身体に与え続けられると、身体はついにバランスをくずし、様々な症状が出てしまうのです。その一つが頻尿です。治療は衰えた腎陽(じんよう)を暖めるようにもっていくと段々と治っていきます。
趣味の世界・雅楽を楽しむ篳篥(ひちりき)
私の趣味は、平安時代から続く雅楽(ががく)を8年位、その中で担当は篳篥(ひちりき)という縦笛を吹いています。篳篥は竹と口でくわえる部分の葦でつくられた楽器です。これは植物で作られたものですから、軟らかい、生きているような音色がします。この音色を聞くとなんとなくゆったりした気持ちになります。現代のざわざわした社会にいると、なかなか心の余裕がありませんが、時には雅楽の音色を聞き、こころを癒してみるのもいいものです。
がんの予防法
がんは様々なストレスにより発生することが多い疾患です。ストレスと無関係であることはほとんどありません。逆に言うと体にストレスをかけなければがんになることはないと言ってもいいくらいです。ストレスは五臓ではまず肝に一番負担がきます。なぜかと言うと肝は五行で言うと木に属します。木の性質は天地に向かって枝根を自由自在に伸ばしています。つまり、肝は木に属するので自由に伸び伸びとした性質を持っているのです。
ストレスがかかるとこの肝の自由な性質を抑え伸び伸びとできなくなり押さえつけられて肝ウツとなり、肝が硬くなり血行も悪くなり、気の巡りも悪く於血となり、それがだんだんと於熱となります。他の臓器はこの肝の性質の影響を受けて伸び伸び働けるのです。あらゆるがんはこの肝との関係が必ずあるのです。がんは熱の塊ですからその熱をとり、肝の本来の性質である自由で伸び伸びとした状態に戻してやることが大事なのです。
がんにならないためには自分の好きなことを好きなようにほどほどに楽しんでやることです。そうすれば肝はやわらぎ気血と流れも良くなりうっ滞することはないのです。今の世の中ストレスが全くないとはありませんがどんな状況にあっても気持ちだけは前向きに人生を楽しむようにする心掛けが大切かと思います。
ちなみにがんの針治療は於熱となったかたまりを取り除くようにします。そして肝の状態をやわらげ気血の流れをスムーズにします。また、さまざまなストレスはがんばかりではなくいろいろな病気を引き起こします。飲食の不摂生もしかり、食べ過ぎずのみ過ぎずで、適当な量、腹八分目くらいが調度良いのかもしれません。